幸せへと続く高速道路

人生をより幸せに過ごす為の智慧が記されている、ヨガの根本経典ヨガスートラ。この経典の中に「アパリグラハ」という教えが記されています。これは不貧、つまりは「貪らない」、「必要以上に求めない」という教えです。私達の多くは、目の前の世界に満足がいかず、もっともっとと求めがちの思考パターンに陥る事が多いかも知れません。例えば、沢山食べたにも関わらずまだ食べたいと求めてしまったり。行き過ぎた欲は身を滅ぼすと言いますが、行き過ぎた過食も、行き過ぎたダイエットなども結局は体を壊してしまいますよね。


人は、何かに執着している時、その対象の事しか考える事が出来なくなってしまいます。例えば、もっと早くと車を飛ばしていると、速さの事しか考えることが出来ずに車中から見える綺麗な景色も視界に入って来ないのです。


先日、リラヨガの新年会があり家族3人で参加してきました。自宅から高速を使えば車で40分程度で着きますが、私は昔から遅刻が絶対に嫌なので、帰宅ラッシュの渋滞も考慮し、余裕を持って2時間前に出発をしました。その新年会の会場は、絶品の創作料理が食べられる事もあり、ウキウキな気持ちでハンドルを握ります。私達が高速に乗るのに使うインターは日本で一番大きい大師インター。そこは少し複雑で乗り口が2つあり、間違えると戻るのに苦労するインターです。

いつもどおり、「東京方面はどっちかな~?」と看板を見てみると右が横浜方面、左がアクアラインと書いてあり東京方面の案内がないのです。いつもは高速で東京方面の案内板を見た記憶があるのにと頭の中は一瞬パニックに。そして、気付きました!!間違えた乗り口から乗ってしまった事に!!!!しかし、アクアラインの方から湾岸線を経由して行けば都内へ出られる、大丈夫と自分に言い聞かせ、いつもと違う案内を見たパニックからか動揺しながらハンドルを切りました。ただならぬ気配に気付いた妻が「どうしたの?大丈夫?」と聞いてきます。私は冷静を装い、「だ、だ、大丈夫だよ~」と返事をしますが声が震えていました。


気を取り直し走り出すと、今度はナビが「高速を出てください。」と繰り返し指示してきます。高速使って早く行きたいのにどうして?と思いつつ指示に従って高速を降りた時に初めて気が付きました。設定を高速優先にしなければいけない所を一般道優先にしていた事に。おかげで遠回りですし、帰宅ラッシュの渋滞が始まり、中々前に進みません。私は、遅刻が本当に嫌なので、このままでは遅刻してしまうと思って苦しくなり、なんだか変な汗も噴き出してきて口もへの字に。すると車の中は、私の変化に気付いた妻はなんだかうつむいているし、子供は泣き始めるし、最悪の空気です。「なんて最悪な日なんだ!」と思いました。ですがなんとも言えない嫌な空気は、私の時間に間に合わなければという焦りの気持ちが作り出している事に気付いた時、ハッとしました。時間に対して執着しすぎて、家族が不幸せになったら元も子もありません。もっと回りに目を向け、今家族とドライブ出来ている幸せを大切にしようと楽しげな音楽をかけました。

私自身が貪るのをやめた途端、だんだんと車内の雰囲気も明るくなり妻と子供の機嫌も戻り、会話が弾む楽しいドライブに変わっていきました。貪る事や執着をする事は、回りの幸せに気付けなくなるなと私自身、アパリグラハの重要性を噛み締めていたら、するとどうでしょう!それまで動かなかった渋滞が少しづつ動き始め、その後もすんなり車は進み、なんと不可能だと思っていた待ち合わせ時間に間にあうどころか1番乗りに会場に着くことが出来ました。そして楽しみだった絶品サンマロールを楽しみ、幸せな気持ちで1日を終える事が出来ました。


時間以内に行くという執着を手放した事で心が軽くなり、道中が家族と楽しいドライブの時間となりました。そして神様が見ていたのか、高速でずっと行くよりも早い時間で一般道で到着する事も出来ました。なにより最悪と思っていた休日も自分の思考の切り替えひとつで最高の時間に変わっていったのです。もしもあのまま時間通りに行く事を諦めずにいたら、あせって運転をし、交通事故を起こし大惨事になっていたかもしれません。


麗らかな風が吹く季節になりました。一つの事に執着しすぎて夢中になっている時は、見えるはずの景色を見逃していると言い換える事が出来るかもしれません。綻び始めた桜の蕾の美しさ、冬とは違う心地よい風の香り、土から動き始めた小さな動物や虫達、、、握りしめた自分の心の風船を春の風に乗せるように、目の前の美しさを見逃さないでいたいものですね。


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