ありのままを信じて

2000年前に成立されたとされる、ヨーガの根本経典バガヴァッド・ギーター。
このバガヴァッド・ギーターでは、神の化身クリシュナを「ありのままの世界」、そして迷える戦士アルジュナを「人間」の象徴として描いています。

この経典の中で、神の化身であるクリシュナが、迷える戦士アルジュナに対して「私の事を信愛しなさい」と何度も繰り返し説いていきます。
「信愛」(バクティ)とは、信じて愛していく事。目の前にどんな出来事が差し出されても、それが望んでいない出来事だろうとも、信じて愛して行きましょうという教えです。

ヨーガの根本的な思想に、目の前に広がる世界の背後には、神聖なエネルギーが満ちていると考えます。
どんな出来事にも、神聖さが満ちていると信じる事で、例え目の前に拒絶してしまいたくなる様な自分の望まないプレゼントが差し出されたとしても神からの贈り物だと思えば受け取る事が出来るのではないでしょうか。


先日、いつもどおり仕事に行く準備をしていると、近付いている低気圧のせいか頭痛を感じました。日課の早朝アーサナプラクティスをすれば頭痛も収まるだろうと思っていましたが、プラクティスが終わった後も頭痛は収まりませんでした。
私の異変に気付いた妻が心配そうに「大丈夫?良いのがあるから、ちょっと待ってて!」と引き出しから、なにやら怪しい液体の入った小さな茶色い瓶を持ってきました。
妻はその怪しい液体を手に塗り私のこめかみに塗ろうとするので条件反射で避けてしまいました。「それは何か」と尋ねると、どうやらそれはオーガニック100%のエッセンシャルオイル(アロマ)のようです。
使った事も無いですし、効き目も信じていない私は塗るのを拒絶し、逃げるように仕事に出かけ、その日1日は頭痛に苦しみました。

私の職場はエアコンが強く、空気が乾燥していて、時々鼻炎のような症状が出ていました。
ある日、鼻を詰まらせ息苦しそうにしている私の姿を見た妻が心配そうに、怪しい瓶...じゃなくアロマオイルを持って近付いてきました。どうやらオイルを小鼻のくぼみに塗ると鼻が通るらしいのですが、得体の知れない液体を鼻に塗りたくない一身で、丁重に断り足早に仕事に出掛け、鼻がすっきりしないまま1日を過ごしました。

先日子供が風邪を引き、私はうつらないように気を付けていたのですが、貰ってしまったようです。朝起きたら鼻が完全に詰っていました。困っていたら妻が例の茶色の瓶を持って近付いてきました。
「またアロマか~」と思い、丁重に断ろうとしました。ですが、何度もアロマを差し出してくる妻の姿が、いつも青い服を着ているからか、それとも風邪で頭がボーっとするせいなのか、バガバットギータに登場する神の化身クリシュナに見えてきました!!(クリシュナの肌の色は青で描かれています。)
そして戦士アルジュナがしたように私もバクティと思い、それまで拒絶をしていたアロマを試してみました。
するとどうでしょう!?先程まであれほど辛かった喉の痛みや、鼻づまり、頭痛がアロマ効果で消えてなくなっていきました。不思議に思い妻に尋ねた所、アロマは薬草から作られた天然の油で薬効成分があるとの事。今まで香りを楽しむ為の女性だけのアイテムだと考えていましたが、子供の虫刺されやオムツかぶれ、うがい薬の代用など様々な所で役に立っています。


日々の生活の中で、様々な現実と言う名のプレゼントが差し出されます。
自分の望む現実が差し出されれば「ありがとう」と容易く、そのプレゼントを受け取る事が出来るでしょう。
ですが、私達の多くは望まない現実が差し出された時、急に目の前の世界を信じられなくなってしまい、与えられたプレゼントを拒否してしまうのではないでしょうか?。

今まで何度も妻から差し出されていたプレゼント。
もしも自分の望まない事だと言って拒否し続けていたら、箱の中に隠されていた素敵な中身に出会う事も無く後悔していた事でしょう。

もしも目の前に自分の望まない、一見拒否してしまいたくなる様なプレゼントが差し出された時。ありのままの世界を信じてプレゼントを受け取って見ては如何でしょうか?
箱の中には想像もつかなかった素晴らしい世界が、私達を待ち続けています。

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